睡眠コラム
朝夕に涼しい風が吹きはじめる9月。
秋の味覚が次々と旬を迎え、食卓がにぎやかになる季節がやってきました。夏の暑さで鈍っていた食欲も戻り、美味しさのあまり、ついつい食べ過ぎてしまいがちですね。
食欲と太りやすさは、実は睡眠と深い関係があることをご存知でしょうか?
今回は、健やかに“食欲の秋”を楽しむための“眠りの力”についてお話しします。
睡眠不足で太るって本当?──眠りとホルモンの気になる関係
近年、「睡眠不足が体重増加を招く」ことを示す研究報告が国内外の医学研究機関から数多く発表されるようになりました。たとえば、「睡眠時間が5時間未満の人は7〜8時の人に比べ、肥満になるリスクが4割増す」、「短時間睡眠の女性は、肥満度を表すBMI値が高い」といった調査結果が明らかになっています。
それでは、睡眠不足はなぜ体重増加を招くのでしょうか?
そのカギは、眠りとホルモンの関係にあります。
①十分な睡眠は、食欲をつかさどるホルモンのバランスを整えてくれる
私たちの食欲は、胃から分泌され食欲を高めるホルモン「グレリン」と、脂肪細胞から分泌され食欲を抑えるホルモン「レプチン」のバランスによってコントロールされていますが、睡眠が不足すると、このふたつのホルモンのバランスが乱れて、過食や暴食を招いてしまいます。夜更けまで起きていて、なぜか空腹にかられ、本当は必要のない夜食を食べてしまった経験はありませんか? 良い眠りは、生活習慣病の予防にもつながるのです。
②美とスリムを保つ「成長ホルモン」は、良質な眠りの中でつくられる
細胞の成長や脂肪の分解、コラーゲンの形成などに深く関わる「成長ホルモン」が分泌されるのは、良質な眠りの最中。いつもなら寝ている時間に起きていると、ほとんど分泌されなくなってしまうとの研究報告もあります。成長ホルモンの分泌が減ると、肌の老化を早めるとともに、代謝が落ちて体脂肪を溜めやすくなってしまいます。
美とスリムを保つためには、健やかな眠りを通して、こうした様々なホルモンバランスを守ることが欠かせません。ダイエットに取り組んでいるのになかなか痩せないという人は、もしかしたら睡眠不足や睡眠の質が原因かもしれません。
忙しくて寝不足! そんなあなたを救う“黄金の90分”とは?
健康や美容のためにも、できれば適切な睡眠時間を確保したいもの。ですが、忙しくて十分な睡眠時間が確保できないからといって、失望することはありません。
忙しい方に特に意識していただきたいのは、全体の中で最も深い眠りが訪れる、入眠直後の“黄金の90分”の質を高めること。先述の成長ホルモンが最も多く分泌されるのも、この時間帯です。驚くことに、成長ホルモンの70〜80%がこの“黄金の90分”に分泌されると言われています。「眠りのゴールデンタイム」と呼ばれるこの時間帯に深く眠れば、成長ホルモンの8割近くを確保できることになります。
良質な眠りは、不要な食欲を抑え、代謝の高い“溜め込まない身体”へと導いてくれます。眠りの力を味方につけて、“食欲の秋”を心置きなく楽しみたいですね。
エアウィーヴ「美容睡眠研究プロジェクト」
様々な分野での睡眠研究を進めるエアウィーヴは、2016年、“美”に着目した「美容睡眠研究プロジェクト」をスタートしました。 研究検証の対象は、キャビンアテンダントやスタイリストなど、心身共にストレスの高い激務をこなす“アクティブ女子”たち。エアウィーヴの「マットレスパッド」を2か月間使用し、日々のパフォーマンスにもたらされた効果を測定しました。 睡眠の質を改善することで得られた驚きの結果とは?
エアウィーヴ「美容睡眠研究」の検証結果はこちら